【ギラバニアの貴公子】絶対座標凍結

エオルゼアには他地域に存在しない多種多様なモンスターが生息する。

これらは元をたどればクリスタルの力を借り蛮族が部族に伝わる伝承に出てくる魑魅魍魎(何が何だがよく判らないモノ)を具現化した類なのである。その製造方法は専門の技術者のレクチャーを受ければ製造できるほど容易であったため、便利な畑のカカシ(見張り)から始まり、鉱物の収集など実用的な用途もあったが、変わった縄張りの目印の様な目的にまで濫用されたのだ。

鉱物を収集するモンスターを解き放ち、後でこれを刈りとれば鉱物を容易に手に入ると思ったのだろうか?直接鉱石を掘った方がもっと効率的なハズである。勿論、貴重な鉱物を集めるための試作品であったのだろうが、貴重な鉱物の分布や見分け方をよく知るモノがなく、結局放棄されたようだ。また当初は容易に捕獲できるものだったが、盗難が絶えなかったため、自己防衛本能を強化され、その強化度は判りやすいようにその頭上に種名とともにレベル数として表記されている。

これらモンスターは自らの製造技術をエオルゼア全土に広め「神に祝福された大地」と呼ばれる様になることを夢見た技術者集団の壮大な実験の大失敗の結果なのである。その惨憺たる結果からモンスターの製造技術を得ようとするものは激減し現在その技術を知る者は高齢化している。

蛮神もまたモンスターと同じ製造過程を経て生まれたものと推測されるが、クリスタルの消費が激しく、またその存在・姿・形を固定するため多くの同調者(信者)を必要とすることから、試作段階のプロトタイプの検討・調整技術を利用していると思われる。そのことからも、製造技術をレクチャーした者が長期的な蛮神の運用を望んでいないことが伺える。

しかし、蛮神を倒しても何度でも蘇る。性質が悪いとパワーアップまでしている。この問題に対して出された結論は、蛮神の座標凍結であった。

蛮神は鎮めなくてはならない。

銀泪湖上空戦にて 蛮神と目された幻龍「ミドガルズオルム」の鎮魂(絶対座標凍結)作戦が実行された。

その結果が今のモードゥナのありさまである。

幻龍の偏在する全ての可能性を凍結した結果、膨大なクリスタルの力を一度に具現化してしまったのだった。

蛮神を倒してもいずれ復活する。だが、鎮めればこの有様。

ギラバニア王室であり、ガレマール帝国軍のアラミゴ州臨時属州総督でもある現実。

彼のエオルゼア平定の道は険しく一層混迷を深めていくのである。




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