【ギラバニアの貴公子】異星界への扉 ~フロントライン~

~ 北海に異星への通路が繋がり、誰にとっても想定外の異文明の干渉が始まった ~
 
今尚帝国の最高機密事項であるにも関わらず噂さに魅かれ密かに通路に接触する者が後を絶たない。

エオルゼアでは二強蛮神討伐の名目によって結ばれたクリスタル・ガイウス・ミンフィリアの密約により、クリスタルタワーと大迷宮バハムートの2つのコンテンツ・ルートが開かれていた。ウルダハ砂蠍衆の一人ロロリトもこの密約の存在に気が付いていたがまだ確証を得られておらず、また北海の宝の噂にも都度密偵を送り込んでいたが、情報を持ち帰る者は今だおらずロロリトの執念は既に焦りに変わっていた。

富を得んと欲するならば、焦りは禁物であるが、いつまでもギャラリーの一員でいるのは歯痒い。しかも壁の節穴から覗き込んでいるに等しい今の状況なら猶更である。

独自の外交ルートを経て帝国領外の外海の遺跡発掘に支援を送り込むという形で北海の件にやっとのことで接触を持つことができたロロリトだが、現場は荒くれ者の跋扈する無法地帯と化しており表向きは発掘団の護衛に駆り出された傭兵団に紛れ込んで参加する付帯条件が付いていた。その辺の冒険者をギルで集めて送り込んでも役に立つはずもない。
 
思案の挙句、ロロリトはウルヴスジェイルにてトーナメントを開催し、戦力足りえる人材を探し始めた。

時は満ち実績と与えられた褒章により人材の密度に満足したロロリトは自問した。

次は俺のターンだ。まずは傭兵団の育成に取り掛からねば、それには実戦が一番だ。
しかし、何事も練習が第一。ついては演習試合を開催せねばならない。

放棄されたカルテノー平原の地に急造の陣地が作られた。

ロロリトはこれをフロントラインと名付けた。
勿論、それは傭兵団結成の第一段階を意味する。

ここで負けた者は立ち去るのみ。

しかし勝ち得た者には・・・




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