変奏現実

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小説

地球戦線1 ポスリーン・ウォー(2)

ポスリーン・ウォー② 地球戦線1 <SF1781>
ジョン・リンゴー著、月岡小穂 訳、早川書房 発行
定価(本体740+税)
ISBN978-4-15-011781-8 C0197

「地球を守れ!」

※特に合衆国は!

な、調子一辺倒の本編です。
早々、惑星バーウォン5の戦闘シーンから始まりますが、
地球ではまだ戦闘は無く、一般市民相手にテロリスト講座なんてやっていいのか?
と、講師自らが悩んでるくらい平和です。
でも、大戦前夜の戦闘でも異星人の一般市民をドンドンぶっ殺して食料にしていったポスリーン軍ですから
次巻から始まる地球でのポスリーンとの戦闘は、かなり悲惨な被害になるはずですが・・・。



ゾーイの物語 『老人と宇宙4』 ジョン・スコルジー作 内田昌之訳 早川書房刊 価格940円(税別)

『老人を緑の改造人間にして宇宙人と戦わせてよう』
言葉にすると酷い粗筋ですが、
生体改造された老人たちは、視力、記憶力、筋力とか色々と蘇り、嬉しかったようです。
もっとも、戦闘でほとんどが戦死してしまいますが・・・
その中で、運の良さだけで生き残った主人公が、新天地のリーダーになるお話しのハズです。
まだ、10ページくらいしか読んでないので、大外れかなぁ・・・。
早川書房 SF1777 ゾーイの物語 老人と宇宙4 定価(本体940円+税) ISBN978-4-15-011777-1 C0197
次は、ポスリーンの第2部の紹介にいきたいのですが、帯に毎月刊行って書いてあったので・・・。



ハヤカワ文庫 LIMIT 1~4

起動エレベータが出てくるし、月面ホテルもあるし、核融合も・・・
でも、SFじゃなくてサスペンスです。
雰囲気は『2010年宇宙の旅』をサスペンス風にするとこうなるのかな?という感じに仕上がっています。
サスペンスなのでネタバレすると面白くないので書きませんが、ネタが直球すぎると思いました。
でも、話のテンポも悪くないので、映画にした方が良い感じが出そうです。
4冊ですが90分枠に十分収まる内容です。(大笑
主役は(若い頃の)ハリソン・フォードがぴったりかもです。
アタレば、ドラマ化されそう。
脚本家は大変でしょうけどね。(笑



ハヤカワ文庫SF ポスリーン・ウォー① 大戦前夜(上・下)

気の弱い宇宙人に【お前ら対戦好きだろう?】って感じで、宇宙戦争に巻き込まれる話です。
ココに出てくる地球人の将官たちの脳内妄想っぷりには呆れましたが、
主人公のぶっ飛んだ作戦も派手な割りに効果がイマイチ。
最後はコンバットスーツ開発で顔見知りの将官が戦死して、
アホな方向に・・・。
数々の失敗を繰り返し、主力艦に特攻して九死に一生を得た主人公は、
最後にアメリカ最後の機動歩兵連隊の指揮官になります。
憲兵:「戦闘の噂を聞きましたが、そんなにひどいんですか?」
主人公:「悪魔と踊るんだぞ。踊りをリードするのは悪魔だ。」
続きの本編(大戦当日)は小説内時間で1年後のようです。
最近の小説では珍しく、文中に敵対する宇宙人の会話も出てきます。
コンバットスーツのAIが壊れると全くなすすべが無いのは当然なんでしょうが
人間に求められるのが「闘志」だけってのは悲しいですね。
ドコのRvRオンゲーですか?って感じがしました。



Master of Epic 小説第2弾が見つからない

GWも終わり、オマケはどうでもいいから、読んでみようと本屋さんにいってみました。
一作目があった棚は、電撃文庫に占拠され、HJ文庫が見当たりません。(大笑
時期が悪かったんですかね。
別の棚に移動したのかな・・・、でも横の棚はBL系。(涙
という訳で今回ご紹介する本は、


『我語りて世界あり』

発行:早川書房   JA カ 3  18

著者:神林長平
ISBN978-4-15-03539-0   C0193  ¥700E
定価(本体700円+税)


エムコンという機械を身に付けた世の中全ての人が経験を共感する世界。
と云っても、一人の経験を共有するのではありません。
互いの経験を共有というか共感しているんです。
他人の経験と自分の経験が区別できない世界。
ボーグっぽい話なのかと思えば、そこは神林節。
頭の中がごっちゃごちゃになりそうなものですが、
それなりに誰もが普通に生活しちゃってる世界になっています。
その場の空気に流されて場当たりなロールプレイする日常生活を
しており、何気なく行った学校の職員室で『遅刻だぞ』と云われた途端に
誰かの先生の経験が頭にダウンロードされるようで、
じゃぁ~今日は先生役だね。
な調子でちゃんと授業もこなせる便利というかご都合良過ぎな世界になっています。
なんとも便利なこのエムコンも元は勉強するとか経験を積むのが
大変なので出来たシステムなんでしょうが・・・
こんなロールプレイをしていたら、自分の名前なんて邪魔になりますよね。
都合が悪いので禁止されています。
ところが、遊びで名前を付け合った3人の子供がいたことから
話は妙な方向に進んでいきます。
※『お前はJAMだ!』なんて云われませんから、ご安心を・・・。


※この話は、テレビやインターネットでマスメディアのタレ流す情報を共有し会話で確認し合う現代の人々を違った方向から見た世界でもあるようです。今のマスメディアは自力でタレ流す情報を探す必要があり、面白いネタがいろんなところに転がっていないと困りますので、自我の確立は不都合どころか検索キーワードとして利用され情報の消費を促進する効果すらあります。



アンソロジー風に色々混ぜてみた

~ダイアロス~
 この北海に浮かぶ島は、今では人が入り込むことを拒むかのように常に雷雲に閉ざされ、
その有様を伺い知ることは容易ではない。ある者は巨人族がいると云い、またある者は
女人族がいるなどと、夢現な妄想ばかりが伝わっているだけである。
 話は15年前に始まる。ダイアロスにある謎の魔力に魅入られたドラキア帝国がこの島へ
侵攻。当時ビスク近辺に定住していたエルガディン族を山岳部へ追い払い、今のビスクを
築くこととなる。その直後、島は巨大な雷雲に囲まれ、二度と人が入り込むことができなく
なってしまった。ドラキア帝国の増援を警戒した新興勢力マブ教教祖イーゴの仕業である。
 当初、この動乱によりダイアロスに眠る「謎の魔力」がドラキア帝国の国力を強力なもの
にすると思われ、列国の注目を集めていたが、魔力の源である巨大なノア・ストーンの制御が
あまりにも困難で島を取り囲む雷雲を掃うこともできず、大陸へ戻ることもままならない始末。
 通行が閉ざされた今、大陸では「謎の魔力」により大敗し、侵攻は失敗に終わったとの噂が
広がっている。
 しかし、夢を抱くものは尽きず、今日も荒波を越えダイアロスへ渡ろうとする者がいる。
 誰も名も知らぬ若者はこの雷雲がモラ族・イーゴの仕業とは知る良しもなく、高波の下の
岩礁に舟を破壊され海に沈んでいった。この若者たちの魂を擬体(ホムンクルス)に封印し
蘇らせる者がいた。
 モラ族の族長イーノス。彼は、ホムンクルスとなって蘇った若者たちが薄っすらと残って
いる人間であった頃の記憶に翻弄され人形として蘇った己の姿に葛藤を覚え凶暴な振る舞い
になることを知りつつ、ホムンクルスを今尚増やし続けているのだ。
 この禁断の生体練成を続けるモラ族イーノスは、いったい何が望んでいるのであろうか?
10年の後、いわゆるWarAgeと呼ばれる時代が訪れ、エルガディンとビスクの壮絶な
戦いが繰り広げられる頃、イーノスが本性を現すがそれはまだ来ぬ未来の話である。
~ある新月の夜~
 先の若者が塔の上に立っていた。その特殊能力を持つ瞳が捕らえたのは、武器倉庫の屋上に
爆弾を設置しているエルガディンの特殊部隊の隊員の姿であった。倉庫の屋上へ飛び降りる。
エルガディンは着地の音に気がつき近接距離で銃を撃つが擬態性能が優位な若者は宙を舞い蹴り
を入れる。ひるむエルガディン。隣の屋根へと飛び移って逃走する。高低差があり着地まで1秒。
若者がマティバを撃つ。エルガディンの脛に命中し砕け散る。着地に失敗し迎え撃つ余裕を失い、
若者に武器を取られてしまうエルガディン。
「おまえらビスクに正義は成し得ない。」
 エルガディンにマティバの銃口を向ける若者。
「世の中に不満があるなら自分を変えろ。
 それが嫌なら耳と目を閉じ口を噤んで孤独に暮らせ。
 それも嫌なら!」
 エルガディンの額にマティバの銃口を押し付ける若者。
イーノス:『少佐。全員装備A2で召集をかけろ。場所は82のD3。』
若者:【聞いた?パンダ?】
グラップスに載ったパンデモスが低空から屋上に舞い降りた。
パンダ:【あぁ、聞いてるよ。】
以下、続く?


MOE文庫

5月にMOEの小説が販売。
やっぱりオマケ付。(笑
オマケのノベルティ ブック
追加効果は、wikiの情報では
最大HP +2.0
最大ST +2.0
最大MP +2.0
※ND/PM/NB/CA
ND (No Drop)…死亡時ドロップしない
PM (Power Maintain)…消耗度による威力計算を行わない
NB (No Break)…耐久度による武器の破壊が行われない
CA (Chaos Age)…カオスエイジで死亡しても消えない
らしいです。
本のチラシですからね。早々壊れたり取られたりしては意味がないかな?
関連イベント、掲載されている装備とか商魂たくましくやるようです。




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