再処理か埋設か

使用済みの原子炉用核燃料を再処理するか?埋設するか?って考えてもあんまり意味がない。
再処理施設は運用が難しく頓挫してる状態で、そもそも現実的な選択肢ではない。
一見、埋設案に対する当て馬でしかない様だが、「無理そうなので再処理を諦めた」と認めてしまうと、将来の再処理施設の運用を前提に一時的に発電所内に保管している使用済みの原子炉用核燃料の処分の問題が再燃してしまうので、「できもしない再処理案」は「最終処分施設が完成」するまでは「当て馬」でもいいから候補に上げておかなければ困る事情があるのだ。
ちゃんと処分してしまえば良いではないか?例えば埋設するとか?そう、再処理する方法すら無いものは埋設するしかないのだし。しかし、その最終的に埋設する施設はまだ無いのだ。
実は、再処理と埋設の両方共が、今は実現性がとても低い案なのである。
つまり、どちらも使える選択肢では無いということだ。

いつもの様に、無駄な議論に時間を費やし、

いつもの様に、ちゃんとした結論を出せず、

いつもの様に、先延ばしにしているだけなのである。

勿論、使用済み核燃料の処分をどこかに委託するという案もある。
引き取る業者があれば一番安心かもしれない。
とりあえずはね。
でも、それが世界中の処分業者の間をたらいまわしにされ、ラベルを何度も貼り返され、最後は、普通の一般の燃えないゴミとして身近な埋め立て地に埋められてても別に不思議が無いのだけどね。
月面の裏側に最終処分施設を作ったとしても、そこまでの運搬で事故が起きた場合のリスクが他の案を遥かに上回ってしまう。例えば、ロケットに積み込んで月に向かって発射したが大気圏内にトラブル発生で、ロケットを爆破処分したら、高レベル放射性廃棄物が大量に飛散。そんな事故が一回でも起きれば充分リスクが高い。
海に沈めても、運悪くその上で大型貨物船の沈没事故でも起きたらどうなるかは運次第だ。また、想定外の海底火山の誕生とか、どんだけ可能性が低いものでも、一回でも起きれば充分リスクが高い。
仮に隕石の墜落を想定してしまうと、地上のドコに置いても危ないし、地下深くに埋めても、地震で活断層できちゃったとかになったら大慌て。
そんな訳で、小分けにして、目が届くところに、置いておくのが、一番安全な訳です。




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