SoCになって戻っていたAtom Z2760

今までチップセットとの2チップ構成で、消費電力も今一大きかった(Atom Z670:1コアだけど3W)が、
SoCになってAtomの消費電力がARM系のSoC並み(Atom Z2760:2コアだけど2W)になった様だ。
だが、単にSoCチップだけが消費電力が下がった訳ではない。
1.メモリもDDR2からLPDDR2に変わった。(プログラム実行時の消費電力が下がる)
2.ハードウェアビデオエンコーダが追加された。(動画再生時の消費電力が下がる)
3.タブレットには必須なセンサー(加速度や傾きなど)をSoCに直付けするためにUARTを復活させた。
など、長く電力を消費しそうなところを変えた成果だ。
ここまで、しっかりと消費電力対策をした製品はARM製だってそう多くないだろう。
やっとARM製のハイエンドと肩を並ぶことができた訳だ。
そして、
ここまで変えてしまうと云うことは、
元のAtomの意義(安売りx86プロセッサ)は、
無駄だったと云うことだ。
 
そして次のAtomでは、ついにCORE iシリーズに似たものになる。
しかも、Z2670より消費電力が増えない様に調整するらしい。
これが出来ればINTELは、CORE iシリーズを
実質的に超低消費電力型(TDP2W)から高消費電力型(TDP175W)まで
揃えることができるだろう。
 
しかし、そこには大きな問題が待っている。
Windowsである。
GUIのデスクトップはCPUやGPUやHDDの処理性能が操作感に出やすい。
超低消費電力型(TDP2W)から高消費電力型(TDP175W)までWindowsが快適に動かなかったら意味がないのだ。
もしMSがVistaのような企画商品(新しいWindowsには!新しいハードウェアを!)出したら、大変なコトになる。
新しいWindows8はそういうコンセプトではないので後3年はこのまま進むだろう。
 
そして、もうひとつはAndroidだ。
こちらはARMもx86も垣根が無いので、気持ちがよいデバイスの勝ちに決まっている。
だから、どっちが優勢になるかなんて誰もキニシナイだろう。メーカーも両方に手を出せば良いのだから。(笑
 
もし、両方(WindowsもAndroidも)で成功を収めた後は、
両方を快適に使えるチップを提供しなければいけなくなるが・・・
これは結構大変だろう。
 
x86の動くOSにはMacも含まれているハズだが、これはAppleが独占的に販売しているので、あまり心配はないだろう。
Windowsを使い続けるように、Macを使い続けてくれるだろうから・・・




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