さて年が明け2014年がやってきました。
古いと云わつつある立体感のあるボタンのデザインですが、前世期のMS-Windows3.xがウケた主な理由は平面なボタンから立体感のあるボタンのデザインに変わったことでした。
当時の光学マウスは高値の華、主流は機械(ボール)式でした。そのボールも専用のマウスパッドの上でも空転しやすく微妙な力加減が必要で、長時間操作すると肩が凝ってしまう始末でした。そういう感じでしたから、マウスポインタを画面の中のボタンまで移動し、クリックしても平らなボタンがピカっとハイライト(高輝度)やカラーコードを反転するだけで物足りなかったのでしょうね。
しかし昨今のタブレットやスマホではディスプレイの上で指をスライドさせて操作することが多いせいで、ディスプレイが平面であることを強く意識してしまい、画面に映されるものも立体感がない平面なデザインの方が直接触っている感じがします。スワイプするモノがリアルで立体的だったら重そうじゃないですか?(笑
そうなんです、色がちょっと変わったりする軽い感じの方がぴったりなんです。
そうそうマウスよりも更に古いものにライトペンがありました。今ではタブレットペンとして形を変えて復活してしまいました。そうなんです手に持って扱うタブレットなら指より細いタブレットペンの方が実に操作しやすいのです。
そう考えると、「30年ひと昔」と昔の人は云ってましたが、UIもそんな感じで、グルグルと取り替えてるだけなのかもしれません。
画面に直接触らず操作できるマウスが丁度良かったのも、前世期ディスプレイの主流だったブラウン管の構造が真空管そのもので静電気や磁気の影響を受けやすく直接手で触るのは控えた方が長持ちしそうだったことも要因の一つだったかもしれません。
では、ディスプレイを直接手で触ると、どうしても汚れやすいですから次第にイライラの原因になり、PS-VITAみたい本体裏側からも操作するUIの方がクールになるのでしょうか?
もしかすると専用の3Dメガネが必要ない3Dディスプレイが主流になれば、見えるけど触れない立体的なフルサイズのキーボードやマウスが浮かび上がってくるのかもしれませんよね?
とすれば、UIのデザインの移り変わりも、ディスプレイの持つ長所や短所とかなり密接な関係にある様です。
果たして、「昔のタブレットのディスプレイは2Dつまり平面な表現しかできず、キーボードが飛び出さなかったから、直接ディスプレイの上をなぞってたんだよね?だからすぐ汚れて・・・」などと云っているボクが居そうな未来は来るのでしょうか?(大笑