仕事に低燃費PCは向かない

単純にWindowsが起動できるレベルには達しているものの重いウイルス監視ソフトを常駐させることが多い職場では
サスペンドからの復帰が遅いHDDとあいまって、かな漢字変換の復帰を待つことが多く、文章をスラスラと書けない。
WindowsUpdateなどユーザ操作とは無関係にLANアクセスするツールも多いのでデュアルコアは最低ラインと考えた方が良く、速くなるのはWindowsの起動だけと思った方がいい。
Celeronの様な最低ランクのCPUはゲームに向かないのは良く知られている。
その原因はデータ転送能力がi7に比べると数段低く話にならないからだ。
それはデータベースアクセスやSVNなどを使うソフトウェアの開発環境も同じで、
Eclipseを使うには役不足である。
AtomCPUでJavaを使うとi7とでアプリの起動時間が1:10ぐらいになるのは、

システムクロックあたりのCPUの処理性能 × CPUコア数 × システムクロック比 × データ転送能力

の結果が端的に表れるからだが、Celeronでも同じだ、1:10とは云わないが、1:5ぐらいの差があるので
Celeron=Atom × 2 くらいの性能と思った方がいい。価格的にもそんな感じだ。
CeleronnでもちょっとEXCELで数字を入れる程度には不便はない。
別に10文字程度入れるのに10秒で済むとか1分かかるとか比較しても気にならないからだ。
だが規模が大きくなり1000文字程度になると、(1000秒16分40秒) か 6000秒(100分=1時間40分) の違いになるので、傍目から見ても差が出てくる。
つまりバリバリと仕事をさせれば差がくっきりと出る訳だ。
だからCeleronでも十分と思えるものは「CPUにさっぱり仕事をさせていない」と云うことになる。
例を云えばこのBLOG鯖だ。ほとんど放置しているし、文字を書くのはCore i7 3770T の仕事であり、Celeronは編集後の記事をSSDに格納するのが仕事である。
これならCeleronで十分だ。だがかな漢字変換をCeleronにさせれば、Celeronの反応を見ながらキーを押さなければならないので終わっているとしか言いようがない。
当然、500MBにもなる大きなEXCELシートをCeleronに読ませると、本当に遅い。
それでもEXCELは表示方法を色々見直して速くしているからいいものの、

  • 開発キットのオマケの様なレイアウトツール(ドコのメーカかは云う必要もないだろう)
  • 重いワークフレームの載せてJUnitを使う
  • JBOSSをECLIPSEから起動する

のようなことをすれば、数分間の待ちは必至。
ま、ノンビリやれる仕事なら
いいけど切羽詰まっている仕事ならCeleronやPentiumはNGである。
最後に、CeleronとPentiumの比較。
今ではCeleronの方が格下で、Pentiumに叶わないのだと云っておこう。
あえていれば、Pentiumは安いi3で性能はほとんど変わらない、i3はiシリーズじゃなきゃ嫌な人向けのPentiumも同然で、どちらもスペックが足りないという点では50歩100歩。
Celeronは欄外。
だから安いのである。
と云う感じだ。
一方でGoogleなどはAtomの様な低燃費CPUにお熱である。
その理由は至極簡単で、CPU1コアあたりのLAN転送量が多い方が向いている仕事(Net-Robot)をさせているからだ。
i7コアを使っていてもAtomを使っていても、LANは大抵は100Mbpsか1Gbpsであり、ここがネックになっていたら、
i7の8コアをヒマさせるだけだからだ。
それにNet-Robotは数がモノを云うので1ワークの処理が遅くても支障はない。
しかし人間はそれ(たった10秒のCPU待ちすら)にイライラする。




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