JavaScriptで壁を感じる時

Hyper Script が JavaScriptになって既に四半世紀が過ぎようとしていた。
大量の document.www.xxx.yyy.zzz の  getter と setter にマミれてたJavaScriptも
良好な document.getElementById(id-name) の発見により暫しの安寿を得た。
が、これを好機と捉えたMSがブラウザーのIE独自仕様変更紛争を仕掛け、これにより世界中のサイトが不意のWindowsUpdateにより、画面が崩壊する事態が発生する。
幾度のW3C勧告も虚しく仕様変更紛争は激化し無料のIE6がマーケットで伸びるなか、ActiveXやOLEによるクリティカルなセキュリティホールが多数出現する事態が続きMSの戦況は大きく傾き、ついには最終防衛ラインVB-Scriptの陥落により、MS独自路線は崩壊することとなる。
それにより、ブラウザごとに実装がバラバラで誰にも全く見向きもされなかったためロクなハッキングがなされなかったJavaScriptが脚光を浴びることになるが、仕様の齟齬ゆえに入力チェック程度の実装ですら行き詰まりとなり、多くのコードはサーバーサイドへと流れていった。
そして時が過ぎ、無名の多数の不屈の精神によって生み出されたprototype.jsやjquery.jsの様な汎仕様的なコードの出現により、JavaScriptのクライアントサイドへのコードの復帰を促す流れが生み出されたものの、それはJavaScriptをWEBのダークサイドに手招く悪魔の仕業であり、再びWEBは泥沼のセキュリティホールへと押し戻されるのであった。
戦況は膠着状態となり・・・今に至る。




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