「高値の華」HBM

ここ1年、DDR4が高止まりのままだけど、それ以上に高騰している(らしい)のがHBM2だ。
当初は高性能メモリの廉価版(=性能は低い)と云うイミフな仕様もあったが、性能第一(≒コスパは2の次)なHPC向けの出荷が好調で無かったことになったらしい。
HBM3の噂もあるが、DDR4ですら高止まりのままなのに、その上のHBM2の更にその上のHBM3を搭載したCPUやGPUは「とんでもなくお高いシロモノ」になるとしか思えない。
なので、今のメモリの価格が暴落する様な状況にならないかぎり、一般向けの製品とは無縁のモノと思って間違いない。
仮にそう云う状況になれば、まずは廉価版HBMを搭載したCPUやGPUが出るのだろう。廉価版といっても、その時期の生産設備を使っての廉価版(≒不良率が低くなる様な仕様)となるハズだから、今からその仕様を想像するのは無理だし、CPUのTDPを考慮した低クロック仕様ならレイテンシは下がっても連続して転送する場合はGDDR5の方が高速になる可能性もあり、HBMが大容量のLEVEL3キャッシュの範囲内の利用に留まることになれば、メモリーベンダーからすれば売り先は2通り(CPUメーカーとPCメーカー)に増えて美味しい様にも思えるかもしれない。しかしトータルコストで考えればやはりデメリットであり、大体HBMを搭載すればヒート・スプレッダーが巨大化したり高さ何倍にもなったりしそうで、CPUソケットの更新もせずに済む訳もなく、結局、考えた末に、やっぱり、没というオチもありうるのだ。
そう考えると、メモリが値下がりしても、なかなかHBMは流行らない様な気がしてきた。
もうHBMにはHPC向けやデータセンター向けのGPUやCPUにしか搭載されない道しかないのかもしれない。
※一部のNUCを除く。
 




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