【ギラバニアの貴公子】連なる力

蛮神。

クリスタルの力を貪るもの。
しかし、その姿を木々や魚に尋ねれば、ここに何者が居るのかと、問い返されるであろう。
それはクリスタルとの繋がりの中でのみ立ち振る舞うものであり幻である。
クリスタルとの繋がりを持たぬ者には見えぬ幻。

その幻に心を縛られたものがテンパード。
幻はその者の心の中にあり、眼をつむり耳をふさぎても、心の中の幻は強くなるばかり。

更に蛮神の放つ強い心力に曝され続けば、己が心も薄まり、
ただただ強き心力の声を復唱するのみとなる。

蛮神の放つ力に立ち向かうべからず、
蛮神の放つ力にあがらうべからず、

成すべきことはただ一つ。

我ここにあり、ここにあるものこそ我である。

流言、戯言に煩わされぬ心があれば、さして難しき事もなし。

されば、我が力を幻へ解き放てば、その力、幻を貫き、滅せしめるか。

幻を貫く強き連なる力を我手に。

貴方の手に。




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