【東方の憂者】プロローグ

帝国はエオルゼアにご執心でここは安泰だと思っていた。
『帝国が築いた陣地のある銀沼周辺にグランドカンパニーを再構築したエオルゼアの四大勢力のうち3つが集結し近々大規模な戦闘が始まるようだ。』

 そんな噂を聞いても、
エオルゼア勢力が大崩れになれば、その後に帝国の矛先が・・・
程度かな。

 そう、特に気にしていなかった。
 赤い月が近づいているとも聞くが、
近づき過ぎたのか、ここから見ることができなくなって久しい。

 さっぱり現実感のない遠い大陸の噂。

そんなことよりも、日常の生活と近郊の噂話の方がとても重要だった。

ダラガブが堕ちたその日までは。




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