【東方の憂者】空震

月と共に宇宙にあったダラガブが
次第にその姿が大きくなると
時々稲妻を解き放つのが観える様になった。

地上に近づ程に地上との間にエネルギーが蓄積され、
稲妻となって放出されるそうだ。

なぜ、そうなるのかは知らない。
多分、仕組みを説明する者も
本当のところは判らないのだろう。

なぜ、エネルギーが蓄積されるのか?
までは…

やがて、
ダラガブの落下予想地点が、
エオルゼアのモードゥナあたりと知れ渡る頃には
もうここからダラガブは見えなくなっていたが…

ダラガブから天空に解き放たる稲妻と
それに付きまとう様に虹色に輝く妖気は
益々威圧感を増していた。

そして

ついに、

ダラガブがモードゥナに迫った。

その落下を阻止せんと、
シャーレアンの軍師がエオルゼアの壱参神の神降ろしを行い、
壱参神の力を持って巨大なエーテル造形物を構築。
落下するダラガブを支えようとしたと云う。

しかし、ダラガブを受け止めた直後にエーテル造形物は崩壊。
ダラガブは銀沼に落ち、
沼地帯は蒸発し消滅した。

その衝撃は、この地へも空を越え、
低い地響きとなった届いた。

何日も何日も続いた。

ある時は東から

またある時は北から

忘れかけ様とすると

回りまわって帰ってきた。

地響きが途絶えるまでに一月と10日。

静けさが戻った頃には
田畑の作物は萎れてしまい、
水源も枯れてしまった。

敗北した軍師は銀沼に居たと云う。

その軍師の名は知らない。

誰もその名を語らなかった故に・・・




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