今のモバイル機器と云えばiPhoneやiPad?Android?
ドレにしても何がしかの無線広域ネットワークに繋がっているので、モバイルが売れれば、データセンターも増設されるだろうとINTELは見込んでいるらしい。
SAMSUNGもモバイルやエンタープライズ向けの新しいSSD構想はあるがPC向けは考えたないらしい。
1台10万円近くするPCより価格が安いモバイルなら確かに数はでるだろう。人によっては何台も持っていたりする。
これではPCは古い時代のデバイスと見なされている様だが、そうではない。
モバイルのほとんどは簡単な操作で情報を見つけ内容を眺めることに向いていている。実際、PCでもほとんどは簡単な操作で情報を見つけ内容を眺める人が多いだろう。そう云う人はモバイルの方が手軽で便利なはずだ。しかし、モバイルでメールを書いたりするのはかなり大変で、長い内容になりそうなら、PCで書いた方がすぐ終わる。例えば、あちこちの情報をかき集め、メールに切り貼りするのは、PCでも面倒だが、モバイルでやってみると苦痛の領域だ。また、企業では無線通信を嫌うところもあるので、そこではモバイルは全て厳禁だ。
だから、PCを使う頻度は減りこそすれ、なくなることは無いだろう。PCで大きな画面を操作できる利点も案外大きい。モバイルでもHDMI出力で大画面に表示できるものがあるが、PDFやyoutobeを大画面で眺めるのに適しているのであって、大画面にWindowsのデスクトップのように沢山のアイコンを表示していたら、4インチ程度の入力画面でクリックするのは大変だろう、但しそんな使い方は滅多にないだろう。
ゲームの話で何だが、FFXIVの開発ではタブレットPCでタッチ操作も検討しているそうだ。一見すると、マウスやキーボードやゲームパッドより操作が簡単そうだが実はそうではない。画面を動き回るPCやMOBから特定の対象を見つけ出すのは「ウォーリーを探せ」と同じだし、MMORPGはターゲット&アクションの入力方式なので、対象をタッチしようとすると、動き回るのでなかなか大変だと推測できる。キーボード操作では【TAB】キーを押せば視界の中で一番近いMOBを自動的に選んでくれるので、エフェクトで画面が真っ白になっても「ブラインドタッチで【TAB】&【1】で攻撃する」こともできる。それをタブレットのタッチ操作に組み込むのはちょっと大変で、マクロ登録を行いメニューにマクロを貼りつければ、メニューのそのボタンの位置を覚えていれば可能かもしれない。
簡素で汎用的なUIは対象数が多い場合や視認性が低下した場合には全く用を成さない。これはマウスや音声コマンドも同じだ。いつもは使い勝手も良く便利でも、全く使い物にならず投げ出してしまう場面に出会うことがあるので過信は禁物なのだ。
Windowsのデスクトップを例にあげればUIの微妙さが判る。大抵はマウスさえあればなんとなる、キーボードで選択するにはどうしてよいか判らないアイコンもある(画面右↓のアイコンなど)。更にモニターが真っ暗なままの状態になってしまった場合(時々ある)には、キーボードかPC本体の電源ボタンを押した方が良かったりするのだ。Windowsの場合はキーボード・マウスは両方あってしかるべきと考えた方がいいのだろう。
トータルで考えれば、様々な場面を考えればモバイルもPCもあった方がよい。但し、モバイルで扱う情報を極端に切り詰めてしまえば、PCはいらないかもしれない。