本命の3Dプリンタが出てこない理由

今よく出ている3Dプリンターは、熱接着剤銃(グルーガン)で接着剤を盛っていくみたいなものだ。グルーガンはグルースティック(長さ10cm)の材料をセットして使うが中には長いリール状の材料を後ろから詰め込むタイプのものもある。これをX-Yプロッタの上にペンの替わりに取り付けれたのが今の3Dプリンターだ。
過去にナノマシンが結構評判が良かったが、部品の摩耗がひどいらしく、今一つだったが、多分3Dプリンタとしては本命だろう。
グルーガンで盛っていく手順を追っていけば、盛れる限界が判る。

  • 重力に逆らえない。
  • 盛れる材料の種類は限られている。
  • そんなに強度は無い。

そのため、足場材と組み合わせることで、自由度を上げているものの。
出来上がるのは、3Dプリンターだから◎かな?な程度のものだ。
金型でプラスチックを射出成形したものだといったら、多分×な仕上がり具合だ。
※バリとかあるし・・・
中には金属材料も使えるものもあるが溶接でもしているのかな?ただ、普通に売っている金属素材の程度の高温高圧にも耐えられない粗悪品としか云いようがないものしかできないようだ。
では、射出成形並の品質のものはナノマシンで作れないのだろうか?
答えは「作ってみないと判らない」
成型具合は多分、今よりマシだと思うけど、強度や重力の影響のゆがみが今の3Dプリンターの様に重力下の影響を強く受けつつ形成されるものとは異なるので、一時間放置すると鏡餅状になってしまっているかもしれない。(大笑
残念だが、ナノマシンでも分子単位でちゃんと結合させないと、今よりどうしょうもないモノしかできない可能性は高い。
悪く云えば、今3Dプリンタで出来るものは、素材を適当な形に積み上げ、ギュっと熱い手で固めた程度のものしかできない。
分子間結合、金属結合、これらをちゃんと再現できてやっとまともなものが出来上がるのだ。
でも、ギュっと熱い手で固めた程度でOKなら、今でもOK。(大笑
仮にちゃんとした強度を持った金属結合を再現できるような3Dプリンタが出来たら?
自動車や銃や戦闘機などは作れるだろうか?
多分、作れるだろう。ただ、その機動力や破壊力を良く知っているものなら、ちゃんと使い物になるのかテストしてみないことには危なくて仕方がない。仮に自転車を作ってみたとして、走っている最中にバラバラになったらどうなるか?(笑
どんな完璧な製造工程でも欠陥品が生まれない訳では無い。出荷されないだけなのだ。
3Dプリンタのそう遠くない問題は、出来上がったものの「品質管理」ではなく「品質検査」をどうやるか?だろう。
残念だが、3Dプリンタでは「品質検査」はできない。これが今の3Dプリンタの最大の欠点なのだ。
目で見て判るのは見た目だけなのだ。中身までは判らない。(大笑




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