原発の再稼働問題

原発の発電を止めても危険性は無くならない。

だったら勿体ないから再稼働したら?

と云う話が進んでいる。
あの大地震で判ったことは「いつもニュースで流れていた小さい扱いで済んでいた小さな原発の事故」も「手が施しようが無い事態」になってしまうことだった。安全な状態だったら普通に解決できることも、「放射線濃度が高すぎ⇒人手を入れられない⇒何もできない」ということだった。
と云うのも、ロボットアームや全自動機械を使い遠隔操作で安全に作業できる区画は「常時人間が入ったら危ない場所」に限られているのだ。いつも安全な場所(と思っている)ところでそんな機材を使うのは「日頃扱っている普通の機械より扱いにくく、しかも高価と決まっている」ので一般的な観点からも「不経済であり効率的な作業ができる設備」とは云えないから「日頃扱っている普通の機械」を使っているハズだ。普通に考えればね。
そんなところまで汚染されれば容易に「想定外の事態」になってしまい「何もできない」状態に陥ってしまう。これまた普通に考えてもそうなる。
どうしようもなくなり、色々かき集めて、色々やっている訳だ。
だが、その結果は再稼働する原発に反映されているという話は無い。
一応、資料を見直し、大丈夫そうだからOKかな?という話だったり、地層を観れば活断層とか両極端な話ばかりだ。
では、なぜちゃんと議論なり調査なりが出来ないのだろうか?
1.自信が無い。
ちゃんと議論なり調査なりをし大多数が納得できるような議論や施工などを行っても再稼働後にまた「大事故」にならない保障にはならない。あくまでも大多数が納得しただけの話なのだから予想を裏切られることはありうる。しかしその時になって大方の人が「仕方が無い」と納得するとは全く思えない空気が満ちている。
2.原発を放置しても安全ではない。
人の噂も45日。放置しておくと感心が薄れるが、安全管理意識も薄れていくのは当然の帰結。
3.だったら、とりあえず再稼働してみる方が安心。
またまた「大事故」になったら「不備がありました。」と深々と頭を下げる。
だけでいいじゃないか。
という流れだ。
部外者から見えるのはその程度だ。
それなりに善処した結果なのだろうが・・・
次のオリンピックまでにもう一回やっちまったらアウトだろうな。
忘れてるかもしれないけど、最近は大きな地震って多いんだよね。




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