【大漁】 量子コンピュータ

半導体で作ったメモリは0か1の2択になっているが、量子状態を使えば0でありかつ1である状態を維持することができる。※瞬間~数秒ぐらい
うまくこれを使ったらビット数分の組合せの計算を一度にできるかも?という妄想からスタートしたものの、
 

現実離れした量子現象を扱うのはやはり難しく(大笑

 
量子現象を使ってビット演算する様なデモ回路はいくつか作られているものの。
1980年に量子計算の可能性を発表されてからもう30年以上経っているが、
唯一、疑似量子現象(量子アニーリング:量子焼きなまし法)を使ったものがあるだけだ。
ただその性能は普通の半導体モノ程度らしい。
現状を平たく云えば、
入力はトグルスイッチ、出力はLEDしかない黎明期のマイコン同様な状態にあり、入力や出力の処理速度が遅すぎて、高速性は望めず、性能は二の次の状況にある。
と云うのも
デジタル回路からデータを入力するには、1ビットづつ送信したり受信したりするしかないので、非常に低速である。
量子素子間の配線だってデジタルであれば0か1しか送れないから、ステップごとに量子状態から確定した状態に遷移しなくてはならない。
つまり、それなりの規模の量子素子数と量子状態を搬送する配線を揃えないと、一式の計算をサクっと実行させるは難しい様だ。
現状はピタゴラスイッチの様になんとか量子状態の情報をつなげることが可能になってきていると思っていいだろう。
 
ただ、冷静になって考えれば、

身近な半導体素子だって、量子現象を使った半導体であるから、

 
出資者や研究者が正気に戻ったら
 

ごく身近な素材で量子コンピュータが作る

 
様になるだろう。
 
ただ、その時には、何(素子)から何(配線)まで量子現象を利用したものでなくてはいけないので、デジタル回路とは全く勝手が違ってしまう。
例えばスタティックな回路を設計しても、回路の状況を把握するプローブは量子現象を利用したものでなくてはならず、開発ツールは総入れ替えとなるし、量子素子をデバックする専門家を1から育て上げなければならない。
そんな訳でそれなりに、量子コンピュータの雰囲気を掴める様になるまでは、誰も手を出したから無いだろう。




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