主メモリを高速化するならCPUのすぐ傍にHBMをくっ付ける方がいい。
HBMはGDDR5以上に高速(7Gb/s/pin~)なので、今までのDDR系列をDDR3(~2..4Gb/s/pin)からDDR4(~3.2Gb/s/pin)へ移行して高速化しても、圧倒的な差が生まれてしまう。
PS4と同じ様にGDDR5をそのまま使えばよさそうだが、メモリチップを基盤に直付けになりそうだし、PS4でGDDR5用のDDRコントローラを使えたのも既にAMDがGPUチップで使用している実績も大きいだろう。
もしGDDR5にDIMMかSO-DIMM仕様ができたら、AMDはGDDR5用のDDRコントローラを積んだ普通のAPUを出してくるだろうか?
GDDR5は消費電力と発熱が凄く、それこそ、ハイエンドビデオカードの様にCPUのすぐ傍にGDDR5チップを配置したドーターボードにした方がマシだろうけど、勢いHBMにした方がスッキリする様な気がする。
そこで、GDDR5をベースにSO-DIMMで利用できる程度に低消費電力で廉価なチップGDD5M(3.2~4Gb/s/pin)で間に合わせると云う考えがあるらしい。それなりに高速でCPUでも採用されれば、今はDDR3を使用している安価なビデオカードにも採用されれば、CPUもビデオカードもメモリ性能がアップして両得となる訳で悪くない話である。
しかもデスクトップPCもノートPCも普通のグラボも主メモリがSO-DIMMになる訳でパーツの使いまわしもできるというものだ。
しかしCPUメーカーの反応はイマイチらしい。
今のDDRはDDR4まで使って、その後は、大容量キャッシュとしてHBMを使い、主メモリにはPCIe接続で高速化したSSDにDDRと同様の8バイトブロック転送モードを付けて、SSDをDDRの替わりに使いたいにかもしれない。
今のDRAMのセルは概ね300MHzで動作しているが、データ転送の方式をうまく作り、このセルの読込み時間をできるだけ見えなくしているから、1個のSSDでは性能的に無理かもしれないが、M.2タイプのSSDを多連装したり、OSのメモリスワップの仕組みもHDD前提からSSD指向に書き直されたら同様に遅延時間をうまく隠ぺいできるかもしれない。
もっともその頃の高速なSSDの中にGDDR5が入っているのかもしれないけどね。