Pentium

発売20年記念でアンロック版が出たが、どんなに頑張ってOC(OverClock)してもL3キャッシュが少な過ぎてWindowsではCore i3の性能に及ばない上に消費電力だけは軽く上回ってしまう。
安かろう、悪かろうを地で行くCPUであるが、それ故に、気楽にOCしたい人には最適で、実用性なんてアウトオブ眼中な漢のロマン(OC)にピッタシな一品である。
古いRISC vs CISC 対決では、RISC勢力がスーパースカラなどの高速化のための高度な回路設計に戸惑っている間に、CISC命令をハードウェアでエミュレートしRISC命令(μOPと呼ばれる)に変換することで、RISCのアイデアをそのまま実装し、中身はRISC、見た目はCISCな折衷案のPentiumを世に出し、それなりの評価を得た。
その後、Pentiumはイタズラに高性能を求めたり旧世代の486のODP(OverDriveProcessor)として差し替え路線を展開したりMMXを積んだりとがんばったりしたが競合するAMDやCylixの方が安かったり速かったりで迷走を続け焦りからか1994年の浮動小数点除算命令バグ話では『滅多に起きない』と強弁したが全量リコールを打ち出し信頼回復を行ったのは有名な話。しかし競合他社と性能面で拮抗、発熱や消費電力で負けの状態が続く。
その後、Pentiumはなにをやっても発熱がひどくなりとん挫。TDPがまだマシな古い設計のコアを新しい生産設備の設計ルールに書き起こしコア面積を小さくすることで発熱や消費電力を下げる荒業を駆使し、さらにWindowsは常時マルチプロセスでCPUは多い方が良いとチップに2個のコアを載せ、Core 2 シリーズと名打ってお得感をアピール(まるで飲み会のホラ話な展開)し復活し、AMDのAthlonにやっと肩を並べ、Core i シリーズで引き離し、今に至る。
そんなこんなでPentium自体に高性能なイメージはあまりなく、Core i シリーズで性能面で引き離すまでは営業努力で凌いでいだ様であり、今ではCore i シリーズとは別の販促系ブランドとして存在する。
ps.
さて、Pentium G3258 + AsRock Z97 Anniversary の組み合わせでやってみました。
マザボのAnniversary Boot では 4.0GHz止まりで、つまり40倍まで、4.2GHz では SSDすら認識できませんでした。
定格3.2GHzですからね。あたり、はずれがあるとは云え、渋い結果となりました。
OC専用なので、気長に色々やってみようかな。




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