冥王星はアメリカのパーシヴァル・ローウェルが第9番惑星を見つけるために作ったローウェル天文台で彼の死後からかなりたった後に、トンボーが偶然発見した星だ。
と云うのも、海王星の摂動(起動のブレ)から第9番惑星が存在が予測された空間の近くに冥王星があったものの、その星はあまりにも小さく、後に海王星の質量の見積もりがかなり甘かったことが判り、冥王星それ自体より、
トンボーが冥王星を発見したことの方が遥かに凄い幸運(リアルラック)な出来事だったのだ。
と云う生い立ちもあり、最近になって、2つの星の連星だとか、似たような軌道上には冥王星より大きい星があったりとかで、実のところ、冥王星は太陽系の9番目の惑星 というより 太陽系のその他大勢のギャラリーの中では目立ってる奴でしかなかったのだ。
そんな訳で、順惑星に格下げした方がいいんじゃない?って話が持ち上がった時も、アメリカだけは大反対。
なんたって、アメリカで発見された惑星は冥王星だけですからね。
そして、しぶとくアメリカで惑星の定義見直す動きが出てきたようだが・・・
「惑星とは、恒星またはその残骸の周囲で形成される、物質が球状にかたまったもの」
とか言い出したら、月(直径:3,474km)は、冥王星(直径:2,320km)よりも大きいので、りっぱな惑星の一つと云うことになるし・・・
カリフォルニア州議会の議員は、IAUの「罪」の中でも特に「科学的に異端である説の主張」を非難する議決を発表したり・・・
遠くのちっぽけな小惑星に必死すぎなのが笑える出来事でした。
でも、今でもアメリカでは長さの単位は・・・まだインチですよね。仕方がないのかもしれませんね。
ただ「アメリカで発見した惑星が小惑星になるのは嫌!」って言ってるだけなんですから・・・
それに「ほかの国では冥王星は小惑星ってことになっているので、遠くにある冥王星を探査しようなんて考えるハズがありません。そう!このアメリカ以外にありえないのです!ぜひこの探査プランを!」とか考えようがあるのにね・・・