AI予測と先入観

ゲームでもギミック満載のダンジョンに初めて行ったら、全滅するのはお約束ごと。

ジェームズ・ダイソン:わたしは常に失敗している。それ以外の道を知らないのだ。

トーマス エジソン:失敗ではない。うまく行かない方法を1万通り発見しただけだ。

つまり、手慣れた案内人の指示通りに振る舞い、一発でダンジョンをクリアすることはとても効率的だが、うまく行かない方法(全滅モード)を1万通りもの経験を積む機会を摘み取ってしまうのだから、まだ手慣れた案内人がいないダンジョンで、初めてお荷物(地雷)っぷりを披露することになる。多分難易度がとても高いダンジョンであろうから、地雷効果も絶大だろう。と云っても、交通事故をいっぱい引き起こすのは周囲にとっても迷惑な話ではある。
AIを使い、同じ路線を走る自動車の運転を予測したり、過去の事件の発生情報から今日の事件発生を予想したりする例がポツポツと出ている。
ところがこれは「他人がAI使いより反応が悪い」からであり、そのスキを狙って潜り抜けられるからこそ「順調に事が運ぶ」のであって、他人も同等のAI使いになり反応が良くなると、何重もの玉突き事故の元になり、途端にAI使いならではの交通事故が多発するだろう(すぐにAI使いは前を走行する自動車のうち何台がAI使いなのか予測しないければやっていけなくなるだろう)し、AIを使って予測を見越して場所や日時を変えて事件を起こすことも増えるだろう。
それはAI使いが新たな「先入観」として出現したことにより、人間の運転手ならうまく回避できない事故を回避できても、AI使いだからこそうまく回避できない事例を生み出すだけなのだ。
エジソンのGenius is one percent inspiration, 99 percent perspiration.
が、「天才は1%のひらめきと99%の汗」なのか「1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄である」なのかという話も古くある「先入観」の話である。
正解は両方ないとうまくいかない。ひらめきと汗のどっちもがが重要で、足りない方を補わなければならない。
何か面白いものを「思いつき」、他の誰かがそれを「作り上げ」、他の誰かが「売りまわり」、その他大勢の誰かが「購入」するまで、一通り通過しないことには、マネタライズできないという単純な図式の一部であり、俗っぽい言い方をすれば・・・
手を伸ばしてもジャンプしても道具を使っても届かない高い場所に引っかかったものは、ボールを投げ付けて落とせばよい。
しかし的にボールを当てるには相当な練習が必要で、その上ボールの二重遭難のリスクも発生する。
こう云う場合は諦めて次の日にその場所に行くと一日中日の当たり場所に晒されてボールの中の空気が抜けて下に落ちていたりするものだ。
この話の中で何がひらめきで何が努力なのだろうか?明確には区別することはできない。
 
それが現実の出来事なのだ。




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