「地球にやさしい」という落とし穴

かなり前のことだけど、
原子力発電はCO2を発生しないので環境に優しい
と宣伝されていた時期があった。
今となってはギャク未満でしかない。
しかし、環境に優しくエコなエネルギーとされるものにも色々落とし穴がある。
例えば、
石油などの化石燃料ばかりに頼らず、穀物からメタノールなど燃料を取り出そうという風潮が出たら、食料が値上がりしたり買占めで食料が買えないなど大変な出来事が起きたが、一時期より石油の価格が下落し採算性が悪くなったのか事業から撤退するトコロもあるようだ。
ソーラーパネルも電力の買取価格が下がっていて、これも大規模な事業をしている企業にとっては大変なことだろう。
それよりは水から水素を作るのはマシな気はするけれど、これも水不足が続く地域ではどう云うことになるのだろう。
何かと目の敵にされているCO2からディーゼル燃料を作るeディーゼルにしても、大気中のCO2濃度が0になるまで吸収してしまうと危ない様だし・・・
な感じで、結局、何をやってもトラブルは起きるらしい。
エコなものは安心
と慢心してはいけない
ということだけは確かな様だ。
原子力発電にしても、ちゃんと運用できれば、そう危険ではないのかもしれない。
でも、ちゃんと運用できそうもないなら・・・使わない方がよさそうだ。
しかし、エコなエネルギーの方がマシだと無頓着にエコエコしても
ちゃんと運用できなければ・・・・やっぱり危ないことに変わりはない。
ずーっとこのまま続れば・・・電力料金上がりっぱなし!
停止している原子力発電に目を付けても、いざ運用してみれば安全対策とか燃料の値上がりとか色々な要因が重なり、ダラダラと電力料金は上がりっぱなし!使った方が高くついてしまった!なんてことになりかねない。
そう、沢山の手段を持ち、色々と手段を取り替えても、すぐに採算が取れなくなる器用貧乏症では堂々巡りするだけでどうしようもない。
化石燃料の石油も最初は明かりや暖房の燃料する以外にはほとんど使い道が見つからずゴミ同然だっただろう。しかしこのゴミを利用するエコな内燃機関ができあがったり化学繊維やプラスチックの原料として使われ出すと、当初は価格も安く都合が良かったが、長らく使っているうちに【必須アイテム】となり、手放せなくなってしまうと、もうゴミではなく戦略物資の1つになってしまったのかもしれない。
電力も当初は燃料タンクに燃料を継ぎ足さなくても使える便利な照明や電力源として都合が良かったが、長らく使っているうちに【必須アイテム】となり手放せなくなった。
今では、色々な【必須アイテム】があり、どれも手放せなくなり、どうしたらいいのか判らない。
というところが一番痛いところなのかな?




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