宇宙の果て

夜空を見上げると星の数は月とオリオン座その他数個。 片手で数えるほどしか見えないが、視点を移動すると一瞬だけ光る星もある。眼鏡のレンズの反射かもしれないけどね。

ま、今はそんなトコに住んでいる訳だけど、街の灯も届かない様な場所の夜道を行けば天空の星の数は文字通り「星の数ほど」に多いが、天の川にいくら星がい集まっても川には見えなかった(特に多いだけ)。しかし今風に云えばCGっぽいモヤ付きで見える時もあるそんな時は「これなら川でもOKかな」と思った。それが星雲なのか視界が良好すぎて普段は見えない遠い星まで見え自分の視力ではモヤにしか見えないか。偶然天の川にかかった本物のモヤが町明かりに照らされたダケだったのかは定かではないが、白いモヤはミルキーウェイそのもの。

暫くして星って大方が年単位の時間をかけて光が届いているのを知ってからは不思議な感じがした。数年前、数十年前、もしかしたら何十億年も前の光をいっぺんに見ているのだから。

光の速度で何十億年も時差付きの夜空。それが大気の歪みでチカチカ光る星が地球の自転のせいでちょっとづつ向きが変わるんだから・・・

そんなスーパー時差ボケの星空には1つのパラドックスがあった。

もし無限とも云える場所にある星からも光が届いているなら、 無限とも云える場所には無限とも云える数の星があるので星空の背景はどこも灰色なんじゃねぇ?しかし、実際にはかなり遠くの140億光年の先からも光は届いているそうだけど、大気の底から見てる限りは真っ暗である。

これに1つの解決が浮かんだ。大気で拡散されうっすらと環境光になってこれが全方位から背景放射されるので星空が黒く見える説。しかし、人工衛星から見た宇宙も真っ暗だったので却下。

ではどうして宇宙でも真っ暗なのか?話は非常に簡単。あまりにも微弱な光に反応しないのだ。もしレーザー光の様に波長の周期が揃っているなら、元がかなり微弱でも強化されて見ることはできるハズだけど、波長の長さや周期がバラバラではかなり巨大な望遠鏡が必要そう。

ところが世の中は超遠距離なら光も衰弱するなんて生ハンパな説は通らない。光は波ではあるが光子つまり粒子属性も持ち合わせているので無限小まで減衰できず、最後は光子1個までしか減衰できないので、理論上無限遠距離まで到達可能と推定されていたので、夜空って灰色になるんじゃねぇの?ってのが本当のパラドックスだったのである。

ま、そうなると、安易に宇宙には光が届かない果てがある仮説が出てきそうである。率直に云えば、気の遠くなるくらいどうでもいい様な宇宙の遠くの星は全て光速度以上で地球から遠去かってくれれば助かるのである。

ハッブルという人が観測した結果では、宇宙は一様に膨張している様だったそうだ。ただ、 宇宙が一様に 膨張しているとしているのは光の赤方偏移度がそんな感じだったダケなので、超遠距離を光が移動すると周波数が次第に下がっていく説なんかもあったが、量子論的に、1個の素粒子が段々弱まっていく観測は無かったので、あっさり否決されている

が、なかなかシブトい。宇宙の時間は少しづつ遅くなっていくと、光が移動できる距離が延び光速度は徐々に上がり、古い光ほどその差が酷くなり赤方偏移しているように見える説が残っている。※光速度はどこでも一定、しかし発生に時間差があれば差が出てくる説

これは難物だ。光速度が一定なのは測定できても、時間が一定かどうかは今となってはみんなバラバラである説が有力だからである。極端な話、光は光速度で移動しているので相対論的には光自体は時間感覚が皆無で不老不死な存在なのである。有体に云えば生き物ではなのは確かである。

直に50億年前と100億年前の光の速度を測ればいいのかもしれないけど、
予算獲得すら困難かな。(脳内でOKでしょ?

話を戻すと、とりあえず宇宙は膨張中らしいので、観測上は地平線の様な見えない領域が存在しそうである。ただ、地平線の少し向こう側で大異変があれば薄っすらとした何かの痕跡を見ることはできる可能性はまだ残っている。

但し、多分、間違いなく・・・

見なかった方が良かったと後悔しそうな大異変じゃないですかね?

知らぬが仏ですよね。

ボク的には宇宙って時々時計がカックンして遅くなるので、古い光は光速度を越え、あっさりと普通の物質とは反応するには低エネルギーなタキオン(=無限大速度)になり見えなくなりました説が出て欲しいな。

ほら、古事記の天照大御神が洞窟に隠れるお話が日食では無くて、 時計がカックンしたのだったら、なんとなく良いなぁと(思っただけです。

宇宙の時計がカックン したら一大事?地球上なら大丈夫です。何も変化はないでしょう。ただ太陽から光が届くまでの9分ぐらい空が真っ暗になので怖いかもしれません。※宇宙の時計が遅くなろうが速くなろうが今は光速度は一定です。

星空は次第に宇宙的な規模で回復していきます。太陽系の惑星は1日ぐらいで回復しますが、太陽系に一番近い恒星系でも4.2光年と離れていますので、数年間は星と云えば太陽系の星だけでしょう。

尚、綺麗なミルキーウェイの復旧には10万年程度の歳月がかかる見通しとなっております。ご了承ください。

また、天文学も観測不能状態が超長期間(今の人類文明の滅亡の後ぐらいかな?)に及ぶため、今までの観測結果を考古学的な立場から見つめ直す様な分野に変わるんじゃないですかね?星が見えなくても星は夜空に溢れているのは間違いないんですから。

絶滅した恐竜にロマンを感じるようなものになるんじゃないかな?

おじいちゃんの天の川を見たことあるの?的な…

それはそれで一つくらいラノベができちゃいそうですけどね。




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