昔はよかった か?

PCに限って言えば、NECの国民機(PC8001)やMacをそれなりの構成で一式そろえれば100万円ぐらいかかった時代もあった。そうボクは200万円ほどドブに捨てたことになる。今だったらXENONでスーパーマシンが作れるくらいだ。今考えればトレノかレビンでも買った方がマシだった訳だ。orz
そんな訳で電子機器や機械系の技術に関しては概ね、今の方がマシの様な気がする。
しかし、それは消費者の視点から観てるだけで、今時の1X nmルールのチップを作るのにどんだけ設備投資が必要なのかを調べてみると、チップの製造メーカーからすれば『昔の方が良かった』と思えるだろう。
INTELの様にCPUの製造で使った古くなった設備をチップセットの製造にお下がりできるようなメーカーはともかく、いつも最前線を突っ走っていくしかない様に観えるDRAM専業メーカーは悲惨としか思えない。
また設備が高度化していくと、手作りの試作品と量産品の製造過程が全く違ってしまい、その間を直観で埋めなくてはならないので結構大変な話である。どうせ大変なんだから、こんなもんでいいやと、反動で出てきたのが3Dプリンターと云えるだろう。
なんのことはない、トランジスターやダイオードの部品を集積した基盤よりも、トランジスターやダイオードの中身をチップに封入してしまった方が量産できればローコストだよね!
から始まったハズのIC(チップ)も、極めてしまえば、トランジスターやダイオードの替わりにチップを集積した基盤を組み立ててるだけだったのだ。確かに集積度もあがり、同規模なら消費電力もかなり下がったものの、結局出来上がった頃には昔と似たような価格で似たような消費電力で似たような機能だったりするのだ。よく考えてみると、チップを設計し製造する手間が増えただけなのだ。あまりに規模が大きいのでIPでソフトウェア化しても更にソフトウェア開発までやらなければならなくなってしまう。
そう、結局は手間が増えているだけなのだ。
そのためにはたくさん利益を得なければ企業としてやっていけない。
そのたくさん利益を求めて、競争がより激しくなっていく。
そう考えると、競争が今ほど激しくなかった

昔はよかったなぁ~

 と思うことができるのは、今も最前線で戦っている人だけの特権なのだろう。
一般ピープルにとってはイミフな言葉でしかないのは仕方がにゃいじゃないか?
だって、良いものは後から発売されるのだから・・・(大笑
ps.

昔は大変だったよなぁ~

と云うコトバもある。
主にMMORPGの中のことだが・・・




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