過去へ時間を遡行できない理由

ザックリと云えば、過去へ時間を遡行することは経験的にありえない。
と云うのも、原因(過去の現象)が結果(現在の現象)に結びつくのは、
「原因」を何度繰り返しても同様な「結果」が得られるからだ。
もしこれがスイッチ一つで、「原因」を変えられる(つまり外乱が発動する)なら、
何度繰り返しても同様な「結果」が得られなくなり、
その「原因」と「結果」を結びつけることが難しくなってしまうからだ。
更に、スイッチ1つで確実に「原因が発生することが無くしてしまえる」なら
その結果!永久に絶対に「結果を得られない」という現象が発生し、
「原因」も「結果」も、未来永劫発生しなくなる。
そうなれば、その様な原因と結果の現象を誰も経験しない訳で
単なる「妄想話」になってしまうのだ。
同様にタイムマシンで過去に戻り自分の親を殺すというフィードバックを起こした場合はどうなるのだろうか?
勿論、この仮定自体が「タイムマシン・・・」という前提が「完全な与太話」なので、「結論なぞ考えても無駄」なのだから、結論は「妄想です」で十分だ。
でも、もう少しフィードバックに寄った考えをするなら、
程よくフィードバックした場合は、「自分の親になるハズだった人が殺される」だけであり、(自分はそもそも発生しない)
過剰にフィードバックした場合は、「自分の親になるハズだった人以外の人も殺される」だけであり、
過少にフィードバックした場合は、「自分の親になるハズだった人が殺されそうになった」だけだ。
また、何かのお話で「殺された友人を過去に戻って助けようとするが何度やっても失敗する」というものもあるが、
これは不器用な中二病の主人公が「自分の失敗を世界線に擦り付けている」だけのことである。
とは云え、容易に過去へ即ち過去と同じ状況に戻ることができるものもある。
それは波である。
海の波は行ったり来たりを繰り返す。
つまり、過去⇒現在⇒未来⇒過去な感じに時系列が周期になっている閉鎖時間系なのだ。
だから、縄跳びの輪に飛び込む要領で
波の波動のタイミングさえ掴めば
外部からその中へ好きな時に好きな時間に行ける。
但し、波のどの状態が原因か結果かは区別はできない。
閉鎖時間系なので、いづれの状態も原因であり結果であり過去であり現在であり未来でもあるのだ。
ここから、もしタイムマシンで過去に戻ることに成功すると・・・
「到着した過去」から「出発した現在」までが「閉鎖時間系」となることが予想される。
しかし、その他の時間は淡々と未来方向に向かって流れていくので、
暫くすると、前後の時間線の切断面か成長し、その両端が都合の良い感じに連結し、先の閉鎖時間系は全体の時間軸から分離されてしまう。
とどのつまり、全体の時間線ではタイムマシンで過去に戻ることに失敗するケースで接続され、「タイムマシンで過去に戻ることに成功した」ことは無かったことにされてしまうのだ。
但し、小空間の小時間の逆行ならば、全体の時間線が修復する前に「身構えてタイムマシンに乗った人が瞬時に時間線を繋ぎ直す」ことが可能なら「過去に遡ったことを繋ぎとめられる」ので十分に起こりえる。
簡単な例を挙げれば、

タイミングよくタイムマシンに向かって高速で飛翔中の弾丸を過去に送る

といったあたりかな?
※ライフリングの付かない滑空弾なら尚良し。
しかし、この場合は

時間線の修復との競争

であり、
且つ、

他の存在にも別の未来への遷移も可能である

ことから、

世界線のみならず、世界中の全てが自分の敵

になってしまう可能性が高いので、
誰にも気づかれない様に
慎重に行動されたし。
以上。(大笑
 
 




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