地球に住んでいれば衣食住が足りれば生きていけますが、火星には呼吸可能な十分な気圧の大気が無いので、一番の悩みの種になるでしょう。与圧された部屋の外に出るには気密服(宇宙服)の着用が必要。
火星の重力は地球の約40%と小さいが、ISSで使われている宇宙服は120kgを超え、火星でも50kg近い重さになる。また身体と宇宙服の間に隙間があるため重力下では服の重量が皮膚の一部に集中し一層重く感じるハズで軽量で身体にフィットする圧迫式が出来上がるまでは歩くのも重労働で、与圧された施設から外にでる機会は意外と少ないだろう。
その施設の建設はどうするのだろう?
気密服を着用しての作業で難しいのであれば、まず巨大な風船を膨らませ、その中で作り上げるしかないでしょうし、農作物栽培や広い作業場などは風船そのものを施設として使われるのかもしれません。居住区などはしっかりとした気密設備を別に作るでしょう。
動力源は?
呼吸に適した大気が無いので内燃機関は使えないから、主にバッテリーを頼ることになる。
バッテリーの充電は?
大方の発電は大雑把に云えば「モーターの軸を回すことで電力を供給」しています。火星でモーターの軸を回し続けられる現象(風、水流など)があれば容易に発電が可能ですが、無さそうなので、ソーラーパネル一択の様です。
しかし、車をバッテリーだけで動かすのでは行動範囲も時間も短く、充電時間もかかります。なので、ソーラーパネル付バッテリーをいっぱい地面に並べておく場所をバッテリースタンドとするのも手です。一見馬鹿げた話ですが、巨大なソーラーパネル発電所を建設し送電網で充電スタンドを繋ぐシステムの構築はとても大変ですしメンテも大変ですし、メンテ中は送電もできないでしょう。それならいっそ空になった車のバッテリー(ソーラーパネル付)を地面に撒き、フル充電になった頃に回収し車に取り付ける方がお手軽で充電待ちの必要もありません。いつでもどこかにフル充電のバッテリーがある思える安心感があります。緊急時にはかき集めることもできます。但しいっぱい持っていく必要があります。