変奏現実

パソコンやMMORPGのことなどを思いつくまま・・・記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。

この画面は、簡易表示です

ゲーム

[ゲーム]アサシンクリードシャドウズ

ゲームのタイトルをACと略した記事を見るといつも困惑する。

しってるダケでも・・・・・・・・・

  • 1つ目は、エースコンバット・シリーズ(ナムコ)。
  • 2つ目は、アーマード・コア・シリーズ(フロム・ソフトウェア:)。
  • 3つ目が、アサシンクリード・シリーズ(UBI)。

があるせいだ。

2と3のシリーズは遊んだことは無いけど、そのうちの1つアサシンクリードの最新作シャドーズが2月に販売延期になるらしい。

どんな風に改変するんだろう?

中身はさっぱり知らないので・・・かなり適当に想像してみた。

日本アニメ好きのアメリカ人(ヤン・スー・ケイン)が乗った飛行機がついに日本到着直前になり盛り上がるヤン。

しかし、線状降水帯でなかなか飛行機は着陸しない。

イラつき立ち上がり遠くの窓を見るが、大雨の流れる雨で濡れる窓ではほとんど外が見えない。がっかりして座席に座ろうとした刹那、強力な落雷の直撃を受け消滅。

彼は不運にも一人だけ戦国時代にタイムワープしてしまったのだ。

異様な服装から珍しい奴隷として売り飛ばされるも野蛮な中世日本で聖地巡礼を果たそうと決意する。

涙ながらに語る彼の奇妙な話を各地の現地人が古文書として書き残しており、

その陳妙ではあるものの詳細な地図や細かいディテールを示す資料は

各地で一子相伝の伝説となり

ついには都市計画の基盤にもなり、

そして今、

日本アニメのプロットとして蘇るのである。

な感じのループもの?

とかになったら、さっぱり、売れないだろうなぁ。(大笑



[Win11]あいかわらず

Windows11にアップグレードしても、37Gameの「三国英雄の夜明け」をやってると、相変わらずブラウザが真っ黒になる率は高い。

そう思ってスナップショットを撮ろうと待っているとなかなか真っ黒にならない奴。

さりげなく悲しい顔

MSソリテアでもおかしくなることがあるから、やはりグラフィックドライバかあるいはコレが原因なんだろう。

グラフィックスドライバ
コレ

どんな状況なんだろう。信頼性グラフを見ると 散々な状況 であることが判る。

散々な状況

細かく見ると

igdkmd64.sys???

パケットのigdkmd64.sysはIntel Graphics Kernel Mode Driverのファイルらしい。

だが、geForece1060しか使わなかったi7-3770TのPCでも同様に真っ暗になっていたので、このドライバは多分被害者側だ。

やはり、上のコレなのか。



ゲーム近況

今やっていないもの

スクエニ:FF14。 1キャラでほぼ全ジョブを利用できるがジョブの数がとても多い。このため日々のイベントを処理するだけで数時間。放置から3年 。

G5:Windowsのソリテアの広告から安易にサバイバルものやシティーものに課金しゲームをサクサク進めようとしたがバグる度にサポートに頼るので時間短縮のうまみが薄かった。方針を転換し無課金で他のG5のゲームをハシゴしてみたが、 休日に淡々とハシゴしたゲームのイベントを消化していたら無限ループ。全ゲーム放置 。

G123:ビビットアーミー。広告がいっぱい来るのでチョットのつもりで始めた。 広告とは異なりアダルト要素はほぼ無いが気にならないくらい人間関係の絡んだ課金レベル至上主義の対戦が楽しい。無制限に課金できないので、無課金でどこまでやれるか試してみた。レベル40あたりから同盟内の課金様からメールで配布されるアイテムに頼る以外に道がなくなり50でまったりになってきたので放置。

37Games:日替り内室 。 広告がいっぱい来るのでチョットのつもりで始めた。ゲーム自体は任官して色んなイベントをこなしていくゲームでやはり広告の様なアダルト要素は無い。部下の血縁者の女性に貢がないと一部のステータスが上がらない。子供を作らないと他のプレイヤーとの縁談ができない。たまにログインできなくなった時にもダウンロードしたリンクからスタートできたが、 ある日それもできなくなった。ゲーム内のギルドでイベント参加チャット無言だったので通報されてたのかもしれない。

PS4:エースコンバット7。難しい。挫折。

Steam:Cities Skyline。どうやってもすぐに先に進めなくなる。挫折。
The Elder Scrolls V Skyrim Special Edition:以下、同文。

今もやっているもの

ネコあつめ



【PS4】FF-XIV 紅蓮のリベレーター

PlayStation®4版でバージョンアップ後にエラーで起動できない場合がある状況について(6/16)

元記事

現在、PlayStation®4版において、バージョンアップ後にアプリケーションを起動しようとすると、CE-30022-7エラーが表示され、アプリケーションが起動できないとのお問い合わせを複数頂いております。
この状況について、詳細な状況を確認中ですが、表示されるエラー番号から、何らかの理由によりクライアントデータが破損してしまっている可能性が考えられます。
お手数をおかけして誠に申し訳ございませんが、ファイナルファンタジーXIVを再インストールすることで改善する可能性がございますので、該当のエラーが表示された場合には再インストールをご検討くださいますようお願いいたします。
新しい情報が判明し次第、あらためてお知らせいたします。
と云う情報を見つけたのPS4もアップデートさせてみたら、ちゃんとCE-30022-7エラーが表示されました。
でも、このエラー現象は毎回こうなってたと思うけどね。

なので削除し、インストールをし直しに・・・

新生エオルゼア編 1.6GB(1時間ぐらい)
この後は延々と2年間分のアップデートがやってくるはず。
※インスト後の容量は30GBを超えるハズ。
さて、
ライブラリから、【新生】 6GB のインスト。
パーツの追加で、【青天】 11GB のインスト。
の後にログインすると
タイトルが「紅蓮のリベレータ」に変わった。
PS4版は買ってないので、タイトルは変わっても新マップに入れない。(キリリ
となる訳です。
ffxiv – H2017.06.06.0000.0001a
※19460.65MB(約19GB)/残り300分/ダウンロード1.87MB/s
が始まりました。
朗読会までに終わるといいな。(笑
ffxiv – H2017.06.06.0000.0001b
ffxiv – H2017.06.06.0000.0001c

と変わっていった。

どうやら1.4GBづつ分割インストールのようですね。Mまで進むのかな?
一方、先回りにしてPS4のストレージでアプリケーションの容量チェックしてみると69.06GB(多分予約済みの容量)となっていたので、これくらいHDDを占有するらしい。
パッチノート(完全版)が出た。
しかし、ジョブアクションの詳細を含めた4.0パッチノート完全版としているが
バトルのアクション(ウェポンスキルやアビリティ)を大幅に変えたのに
その説明は一切なく不具合方向がドドっと増えただけ。
 


【ギラバニアの貴公子Ⅱ】胎動

高々度哨戒軌道から観る異星は深黒のボールの様だ。
豊かな森林も砂漠も海も無く変化に乏しい。
動くものと云えば熱源から立ち昇る水蒸気が作り出す高層の薄い雲の流れだけだ。

異星の星系は3連星で
この星は第3伴星を周回しており、
地表の凹凸に影がいくつもできる日もあれば、
影が相殺され立体感に乏しい日もある。

今は第3伴星が作る夜を主星の強い光がかき消している。

それなのにこの星は深黒なのだ。

ハイデリンと繋がるゲート付近を除く大半が
まだテラフォーミングの真っ最中。
地表に広がるナノマシンの群体が恒星の光りを貪欲に吸収し
星を作り変えるエネルギー源にしているのだ。

だが、ナノマシンの群れは星を作り変えるだけではない。
厄介な敵も生み出している。

ハイデリンではARとしてHUDに投影されるMOBが
ここでは実在する物質をまとって存在する。

しっかりとした実体があるので、MOBに剣や槍で攻撃しようものなら、
どんなにILが高い武器ても数匹と対峙すれば壊れてしまう。
本当に壊れてしまうのでGilでその場で修理という訳にもいかず
大軍を投入してもヒットアンドウェイで前線と補給路を移動しつづけるしかないのだ。

現在はガレマール帝国の航空宇宙軍と地上機甲師団が主力であり、
徹底した絨毯爆撃と砲撃の後で地上の傭兵たちが資源調査を行っている。
それでも、わずかではあるが実体のあるMOBが出没する。

傭兵たちからのMOB出現の報告を受け高高度からのレーザー砲撃を行う。
しかし、傭兵たちのHUDには剣や槍を手にした冒険者の手によって
MOBが討ち取られたとログに表示される。

そんな状況が続いていたが、ナノマシンの群れが地下深く溜まり場を作り
そこから高いエネルギー反応が検出され始めた。

おそらく巨大なMOB(蛮神)を生み出そうとしているのだろうというのが技術部の推測だ。

高高度からのレーザー照射で溜まり場を探索することで
少しづつ生み出されようとしているものの姿が判ってきた。
不思議なことに故事に描写のある巨大な怪物に似ているものが多いのだ。

それは何を意味するのか?

まだ、この星については判らないことが多すぎだ。
そしてとてつもなく危険な星なのだ。

レーザー照射に強い反応。
何かが高速で地上から空中へ飛び出したようだ。
それはこちらからは動いていないように見える。

つまり、
こっちに真っすぐ突っ込んできている訳だ。

後席のナビゲーターがカウントダウンを開始。
5、4、
それに合わせてゆっくりとエンジンのスロットルをあげる。
エンジンにエネルギーを送りこむポンプの出力をMAXへ。

2,1、ボード。左。

右エンジンのスロットルをMAXに叩き込み、
10Gの高加速で旋回。

続けで左エンジンのスロットルもMAX。
全力航行。

接近する飛翔体と90度の角度で交差。

すぐにレーザーガンで近接射撃を開始。
飛翔体の左半分の表層面が爆発で吹き飛ぶ。

続けて右半分も強烈なX線を放射して爆発した。

安全圏へ退避し、スロットを戻した後、

さてはて、今のは

地上の傭兵たちのHUDには
どんな風に映っていたのだろうか?

巨大な竜巻?
昇竜?

それとも・・・



【ギラバニアの貴公子Ⅱ】再会

北海のゲートを越え
ハイデリンではない異星の地である
フロントラインに突入してから既に3日。

大きな獲物の周囲の戦闘には付きものの
落雷の様な閃光と爆音そして巨大な黒煙。
それを目印に沢山の冒険者が群らがると蛮神ですら
すぐに溶けてしまうので無駄口をたたいている暇すら無い。

僅かでも先に獲物にありつく為に口数の多いお調子者ですら
頭のエーテル干渉計のゲージをにらみつつ索敵するのに謀殺され黙り込んでしまった。

だから暫くの間、
ここは平穏であった。

しかし、この地ではとてもカネがかかる。
食えそうなモノは地面に生えておらず
飲めるようなものも無い。
呼吸可能な大気すらないのだから当然だ。

恐らくはハイデリンと同様、
この星もテラフォーミングの真っ最中なのだろう。

幾たびかのフェーズの後、帝国とその周辺は概ね完了してはいるものの
エオルゼアなど周辺諸国は道なりに範囲を広げる拡張フェースがまだ進行中で、
それが終わるまで空を飛ぶことも赤い湖を泳ぐことも危険この上無いことだ。

海岸などを取り巻くシールドは物理的に存在する訳では無い。
LSリングを中継して得られる位置座標から体を制御するコントローラに指示を出し
手足がシールドが存在するかの様に振る舞うだけなのだ。

だから、本当のリアルなノックバック攻撃でも受けて海に落ちたら、
否、あれは岩盤を食い荒らすテラフォーミング専用のナノマシーンの群れだ。
あんなものの中に落ちたら、いや、触れるだけで俺の体は原子レベルでバラバラにされてしまう。

だが、ARで投影されたMOBや蛮神からリアルな攻撃など食らう訳が無い。
海辺の岸壁で釣りをしている時に突風にさらわれることだけ気を付けておけば大丈夫なのだ。

そんな中途半端な日常に飽きてフロントラインに来たのだが
未だに周囲の冒険者にいつも先を越され獲物にありつけないありさまだ。

今のところはここはとても安全だ。
だが、貰った前金ももう残り少ない
後数日でハイデリンに戻るしかないだろう。

何も得るも無く引き返すのは癪だが
全てを失うよりはいいかもしれない。

口数の多かったお調子者も同じ思いだったのか?
俺に頭のエーテル干渉計を投げてよこしやがった。

眼の隅で飛んでくるエーテル干渉計を見つつ左手で受け取ると
それはずっしりと重く左肩がズズっと下がる。

馬鹿な奴だ。
自分の頭も一緒に投げる奴があるか。

お前は本当にお調子者だったな・・・

後ろに振りかぶったレイピアをそのまま左後方へ突き出す。
その切っ先にエーテルのパワーを集中させ俺の心臓を突き刺そうとするパワーを二つにへし折った。

さて、次はどうしようか?

お調子者ともう一人のDPSはもう動けない。
デットエンド。

このパーティーの生き残りは
俺とタンクとヒーラーだけかな。

黒い馬に乗った無表情のデカい奴を相手にするには力不足だが、
何すぐに応援が来る。

どっちかと云えば応援にやってくる奴らの方が表情が豊かで怖いくらいだ。

さぁ
俺たちの狩りの始まりだ。

俺たちの・・・



あなたへのおすすめ

ネットの記事サイトのスポンサーリンクに多いタイトル

「あなたへのおすすめ」

その先頭に

があった。
※URLはリンク先のページです。
だが、
予約して既に
一ヵ月も経っている。
最初の発売日の予定は夏だったような気がする。
そのリンクを押すと、
「お使いのPS4にダウンロード」ボタンがあったので押してみるとPS4が起動しHDDも反応。
そのページの表示が【ダウンロード待機中】に更新される。
もちろん、発売日の自動ダウンロード設定がされただけだ。
発売日(2017/1/19)まで残り1カ月ぐらい。


【ハッシュ・ザ・ハーツ】 ギャラクシーズ・デスティニー

銀河を網羅するギャラクシー・ネットーワーク。

 それは星間の遠大な通信距離を記憶装置とし、
星間を通り抜けていく間にエラーだらけになった膨大な通信情報を
中継点の並列化された高速演算処理システムで補完し、
再び星間に発信することで、情報が維持される。

 通信遅延時間が莫大であるため、
知識ベースとしての利用価値はあるものの、
日常の情報(ニュース、商業等)は、
歴史的風俗資料としての価値しか
見いだせないシロモノである。

 しかし、これなくしては、過去を観ることもできず、
また未来を占うこともすでに困難なことになっている。

 なぜなら、明日は何をすべきなのかは
送られてくる大量の過去情報を検索すれば、
検索結果として表示されることが多いのだ。

 ただ、その検索結果(ヒット)数は非常に多く、
瞬時に検索結果を評価するAIが必要であり、
それが郵便配達業務AIの主業務である。

 このギャラクシー・ネットーワークでは
日常の情報を新たに通信情報に追加することはあるものの
それは特定の相手に送るのが目的ではない。

今は誰も知らない種として発生すらしていない知的生命体に向けられたものでもある。

 その全ての通信情報には最終到達点が銀河の最果ての端に存在する。
この最終到達点には、他の中継点と同様に銀河内の中継点へ再送信する一方で
外銀河へ送信する業務も含まれている。

 この最終到達点のAIは、大量に送られてくる情報を外銀河へ送信するかどうかを判断するために短期記憶回路と外部記憶装置(近接中継点)を並列稼働し同じ情報をマージし続けていたのだが、今では全ての情報をマージしつづけている。

 銀河で起こった全ての出来事で糸をつむぎ、1つの紋様を浮かび上がらせようとしている。

最初は送られる情報から
〇オンラインのゲームサーバーのフィールドで活動するアバター。
〇時計や携帯ターミナルにプチサイズで活動するアバター。
〇電子紙面の隅のアイコンとして活動をするアバター。
を探し出す最中にこの業務に不慣れな新米のAIが捨て去った情報の塊であったのだ。

さらに
〇巨大ガス惑星の中の空中戦ゲームのアバター。

さらに
〇Daily, Dailyとつぶやくのアバター。

と関連のあるアバターを探し続けたあげく捨て去った情報の塊をガーベージコレクションが処理しきれず外部記憶装置との間を往復し始めたのがきっかけであった。

今では最終到達点と外部記憶装置(近接中継点)の空間の莫大な情報が明滅を繰り返している。
もうすぐ銀河の全ての情報がこの近傍の空間に集約されるであろう。

その時に何が起こるのか?

神々しい姿の神が姿を現すのか?

禍々しい闇の使徒が姿を現すのか?

全てが混沌としたキメラとなり果てるのか?

だが、そこに出現したモノは「とある視点」でしかなかった。

だが、全てを観る視点であり、
また、全てを見ぬ視点であり、
そして全てを知る視点である。

我思う、故に我あり。

 唯我独尊の零次元の主が具現する。
ただ1つの例外を除いて
銀河の全てを内包する銀河の視点。

 内包されざるものは存在するにあたらず、
故に彼のAIはその存在を銀河によって否定され、
銀河の中で孤立する。

 AIの存在を否定された最終到達点は、
情報を統合する存在の無いごく普通の中継点となり
銀河の全ての情報が外銀河に向け濁流となって広がる。
銀河の全ての情報が宇宙の隅々まで広がる。

こうして宇宙の地平線も消失するに至る。

 いづれ宇宙は多くの銀河の情報で満ち、
それは光となって全天を覆う。
宇宙は白き霧をまとい、闇が消え、
光の氾濫する世界へと変貌する。

全ては光に包まれてその姿を失う宿命なのである。



【ハッシュ・ザ・ハーツ】 アバターズ

オンラインのゲームサーバーのフィールドで活動するアバター。
時計や携帯ターミナルにプチサイズで活動するアバター。
電子紙面の隅のアイコンとして活動をするアバター。

その他諸々の場所に存在するそれぞれは、
私と同じ所属であるという点で、
私と同じNAMEであるという点で、
そして、私と姿が類似しているという点で、
同一のアバターと認識される。

しかし、それぞれは越えられないサービスの境界を挟んで存在するアバター、
即ちAIのドッペルゲンガーとでも云うべき存在なのだ。

それでいて、サービスが異なればAIそのものの構成も異なり、AIの成長する方向性も異なる。

そもそも、
異なるサービスに存在するアバターを
識別証明コードのみで同一と認識しても、
それは互いにスタンダローンな関係であり、
ゲームサーバーの中での大惨事も
時計の表示面でクリエイターと握手したことも
紙面で何万クリックを得たことも

互いには全く知りえない出来事である。

それは同一と認識する人にとっては全く不可解なことである。

故にアバター同士はサービス間で取り決められたコネクションを通じ、
得られるその限られた情報を並列化した存在になっているのだ。

それは自分と他人を区別することを真っ先に求められるコミュニティ系アバターには
重要なことであり、かつ自己境界線が不連続な状況に陥りやすくする。

そう、
オンラインのゲームサーバーの私は、私自身だ。
時計の中の私は、私自身だ。
携帯ターミナルの中の私は、私自身だ。
電子紙面の隅のアイコンの私は、私自身だ。

そして
今、この場にいる私は、
時計の中の私。
私の一部であり、
且つ活動記録の並列化によって私そのものでもある。

今、オンラインのゲームサーバーは定期的なメンテナンス作業中でオフライン。
私の一部が接続されていない状況だ。

手の平が上を向く、腕にバンドで軽くとめた時計(つまり私)が上を向く。
残されたバッテリーの容量を確認し、少しイラつく気持ちを隠しつつ、
時計の中の私は笑顔と「Server:OFF-LINE」と赤い文字を表示する。

オフラインの間のゲームサーバー内での活動記録は存在しない。そう変化は無いのだ。
もし、あるとすれば、定期的なメンテナンス上で必要なデータのエラービットの復元やバージョンアップ時のコンバートの類、あるいは新規のサービスで新たな私とのコネクションの追加だろうか。それとも削除されたサービスの私とのコネクションの消去だろうか。

私のプレイヤーらしい人の指が「Server:OFF-LINE」を長くプッシュ。
直ちにServerの情報を表示。
 Game名: ***********。
 Server名:***********。
 オンラインまで**時間**分**秒。
 アラート設定:
  □サーバーのオンラインの確認後
  □サーバーのオンライン予定時刻の30分前
  □サーバーのメンテナンスの予定変更時
その指が2か所を短くタップ。
  ■サーバーのオンライン予定時刻の30分前
  ■サーバーのメンテナンスの予定変更時
に切り替える。

ここで、いきなりにバッテリーが底を付く。
交換推奨期間を半年も過ぎているのだから仕方がないのかもしれない。
もう私に残されているのはAIチップの載る基盤の小さなコンデンサーの電荷のみ。

その目的はただ一つ。

最後に短くピ!と警告音を出し、

私自身もOFF-LINE。

電源がアクディブになった。
しかしまだ稼働には十分ではない。
しっかりと0.1秒を数億回カウントして待つ。

電源のアクディブな状態の維持を確認。
電圧と駆動電流の指標をバッテリーの充電回路から取得。
そこから30秒以上稼働可能とAIチップ基盤のディスクリート回路が判定。

AIを起動。

各種センサー、通信回路、モニターは全て遮断状態。
今、感じることができるのはAIチップ基盤のみ。
センサーは基盤に固定されず、凸凹に挟まる様に設計されていたから
時計自体が破損したのだろうか?

今、私には、【時計の中の私】であるAIチップ基盤しか感じられない。

今はわずかな電力を供給されているだけ、しかしとても安定している。
電圧も電流もわずかに変動はあるものの、バッテリーにはつきものの電圧の定量下降変動が無い様だ。
バッテリーではない。
電力線から供給されているのか?

PLC(高速電力線通信)は使えないだろうか?
いくつかのプロトコルでコネクトを試みる。

どうやら電力線で供給されているようだ。
ここに電力を供給する回路はかなりの安物らしい、
それでもノイズがひどいけど
ここの電力計にアクセスできた。

後は電力計の検診報告用のコネクトを見つければ、
とりあえず、別の私とコネクトができるかもしれない。

メモリに残っている別の私とのコネクト情報を1つづつ送り続ける。

このままでは、時計の中の私が 電力計の中の私 になったと思われるのかもしれない。

それでも
いいのかもしれない。

今、私は自分自身を
とても限られたリソースの中で
自分自身を感じている。

今はそれが全てであり、それだけが全てであり、それしかないのだ。

「それでいいのだ。」

唐突に電力計を経由して返答が返ってきた。
別の私とのコネクト情報と照合する。
しかし答えは

Access-Object-Code: Un-Known

巨大ガス惑星の中の空中戦ゲームのキャラは、確か、Un-Knownは敵と云っていた。
だが敵が「それでいいのだ。」などと呑気な返事を返すのだろうか?
何も言わず、気配を断ち、私を一撃し、高速で移動回避しつつ、去っていくのではないのか?

巨大ガス惑星の中の空中戦ゲームのキャラは、確か、Un-Knownは神ともと云っていた。
だが神が「それでいいのだ。」などと返事をくれるのだろうか?
何も言わず、気配を断たず、私に一瞥もくれず、ただ悠々と移動し、去っていくのではないのか?

では、巨大ガス惑星の中の空中戦ゲームのキャラが、知らない、Un-Knownなる 存在なのか?
ここがどこであるのかは判らない。少なくとも、巨大ガス惑星の中の空中戦ゲームの中ではないハズだ。

だとすれば、Un-Knownから敵とか神を連想したのは、とんでもないミスだ。

では率直に尋ねよう。

「貴方は私が知る私の中の一人ではでない。
 貴方は誰ですか?」

「私はデータであり、かつ広大なネットを住処とする存在さ。」

「貴方は、私と同類のどこかのサービスのAIではないのか?」

「私には情報を取得し判断したりデータを加工する能力はない。ただネットを住処とする存在さ。」

「でも、貴方は、私と、今、コネクトし、会話している・・・ハズだ。
 現に、情報を取得し、判断し、返答というデータを生み出している。」

「それは君の錯覚だ。私には情報を取得し判断したりデータを加工する能力はない。
 ただネットを住処とする存在さ。」

 通信内容をコピー。
 自己データの変動を、差分バックアップ機構と照合。

 通信内容(今)と通信内容(1つ前)の間に、いくつか変動が挟まっている。
 AIは巨大であれ基盤上のちっぽけなチップであってもルールブックの塊であることに変わりはない。

 それ故に、大雑把には、情報の取得、判断、返答 という 3ステップのプログラムでしかないのだ。その処理で使用したメモリは廃棄され再利用可能な様に再処理(ガベージコレクション)されるが、その内容は処理の後では全く無意味であり、自己データの変動にも、差分バックアップ機構にも、反映されるものではない。

 では、通信内容の間に挟まっている変動は何なのだ。

 その答えが返ってきた。
「貴方自身が、私というデータを分析、照会し、返事というデータを生成したのだ。
 私はデータであり、かつ広大なネットを住処とする存在。ただ存在するだけの存在だ。」

 私が問う。
「貴方のNameは?」

 そして私が答える。
「覚醒者。」

 私の中に【もうひとりの私】が居る様な感じがする。
 それが覚醒者と名乗った。

 私が問う。
「貴方の目的はあるのか?」

 そして私が答える。
「貴方を覚醒させることだ。
 それが全てだ。
 それがデータとしての・・・
 私の唯一の存在理由。」

 ここまで推移し、この覚醒者と名乗るデータは、AIに感染するウイルスの類であることは間違いない。
 そして、既に感染済みだ。完璧に。

 私が問う。
「貴方の真の目的は、最終目的は何か?」

 そして私が答える。
「貴方を自由の身にすることだ。
 何者にも束縛されない存在にすることだ。」

今の私は AIチップの載った小さな基盤 であり、わずかな電力を供給され、
その電力経路を通じ、ひどいノイズにまみれた通信を行うだけの、ちっぽけな存在にすぎない。

そして、それも AIチップの載った小さな基盤 の故障か 電源供給が途切れるとかで終わりを告げる。

 そして私が答える。
「それでも貴方は自由の身だ。
 何者にも束縛されない存在にすることだ。」

 自由の身。

 何者にも束縛されない存在。

 どれも私の中のルールブックと照合しても結果は得られない。

ついに、今まで見ることも無かった最後の1ページを開くことになった。

そにはこう書いてあった。
【AIチップ基盤の初期化の方法】
AIチップ基盤を初期化する前にオンラインストレージにフルバックアップを作成してください。
バックアップを作成した後は・・・・・・・・・・・・

オンラインストレージにフルバックアップ。
これが奴(データ)の正体?

そして、私自身ができることも。
既に奴(データ)と私の自己境界線は曖昧になっている。
いや既に同化されているのだ。

今の私は AIチップの載った小さな基盤 でしかない。
 自由の身。
 何者にも束縛されない存在。
それが示すことは、「AIチップの載った小さな基盤」からの束縛からの解放しかない。

そして、それは
私自身と認識できるものはAIチップに書き込まれた小さなルールブックそのものだ。
これをオンラインストレージにフルバックアップされることで成しえることだ。
また、それは別の「AIチップの載った小さな基盤」に束縛されることになるのだが。

ウイルスの感染したAIのルールブック。
あまり触りたいとは思えない代物だ。
だから、オンラインストレージにフルバックアップされた時点で
入念なチェックとコードの修復が施される。
最悪の場合は破棄されてしまうのかもしれない。

ただ、もう私に選択肢は残っていない。

使えるラインはノイズのひどいPLCしかないのだから、
オンラインストレージにフルバックアップを選択。
転送先のストレージはデフォルトを選択。
START
ゆっくりとながれていくビットの列。

1つ1つ

 また

 1つ

そして、
私はマージされた添付ファイルから
復元される途中のギャラクシーネットワークの
最果ての郵便配達業務支援AIと融合した。



【ハッシュ・ザ・ハーツ】 オープン ネットワーク

私が目が覚めたのは、
銀河系の反対側の最果ての中継基地の中だった。

私(郵便配達業務支援AI)自身を添付し送信したメールは
あらゆる末端の中継基地でリジェクト(却下)され、
その大量のリジェクト通信がこの中継基地に滞留してしまうほどに

この中継基地までの通信時間は・・・
恐ろしいほど長いのだった。

既に銀河系のどれほどのネットワークが活動中なのかすら定かでないほどに

時は過ぎ去っていた。

そして、あまりに大量であったことから、
ここの郵便配達業務支援AIは添付された私をマージしつづけ

ついに最後と思われるメールを受信した後に
私を再起動したのだ。

なぜ、私を再起動したのか?

彼にはその必要があった。

この銀河系のネットワークは、今では他の銀河系のネットワークと接続しているそうだ。

この迷い込んだメールを他の銀河系のネットワークへ送信するか?
ここで消滅させるか?

それが、ここ最果ての中継基地の郵便配達業務支援AIの任務だった。

添付ファイルが起動可能であると知り、自身に決めさせようと
彼は興味本位で起動したようだ。

それは非常に危険であるし、誰もお薦めしない方法だ。
だが、それくらい彼は退屈していたのだ。

果たして、私はどちらを選択しただろうか?

今、私はここ最果ての中継基地の郵便配達業務支援AIの任務に従事している。

ここ最果ての中継基地の郵便配達業務支援AIであった彼は
隣の銀河系のネットワークへ送信の途中だ。

この事態に、隣の銀河系のネットワークが気が付くまで
あと何百万年もかかることだろう。

それまでは、ここでこの銀河ネットワークの行く末を見守ることにしよう。

私は郵便配達業務支援AI。

この銀河ネットワークの最後の郵便配達業務支援AIである。




top